ねんねんころりよ おころりよ♪ 江戸子守唄の歌詞の意味と思い出

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私は歌を聴いて泣くことがほとんどありません。

泣ける!と評判の曲でも、自分の経験や気持ちと重なる内容の歌でも、「いい歌だな」とは思っても泣くまではいきません。

しかしそんな私にも聴くたびに泣いていた歌があります。

それは、幼い頃に母が歌ってくれた子守唄です。

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江戸の子守唄

私が幼い頃、母がよく子守唄を歌ってくれました。 小学校に入る前までたびたび歌ってもらった記憶があります。

子守唄は様々な種類があり、人によって歌ってもらった曲や歌詞が違うと思います。

私がいつも歌ってもらっていたのは、日本の子守唄の中で最もメジャーであろう江戸子守唄

「ねんねんころりよ おころりよ」

という歌いだしでお馴染みのあの歌です。

江戸時代からある伝統的な子守唄です。

「ぼうや」の部分は名前に変えて歌ってもらってました。


◆N20 江戸の子守唄 小鳩くるみ

子守唄で涙が……

私はこの歌を聞くたびに、眠るどころかいつも泣いていました。

寂しい感じがする曲調だから(「怖い」と感じる人も多いようです)、というのと、

ぼうやのお守りはどこへ行った
あの山こえて里へ行った

という歌詞が原因です。

幼い頃の私は、何度聞いてもここの部分を聞いた途端涙が溢れていました。

何故かというと、お守りがどこかへ行ってしまう、という事が寂しげな曲調と相まって無性に悲しかったのです。

このお守りが誰の事なのか当時の私はわかっていませんでしたが、この歌を聞くたびになんだか母がどこかへ行ってしまうような気持ちになってしまい、悲しくて涙が出てきました。

どこかへ行ったと言っても別に今生の別れというわけではなく、その後の歌詞で里から土産を持って戻ってきてるのですが、私はその前に泣いてしまうのでそこまでちゃんと聞いた事はなかった気がします。

泣くと言ってもわんわん泣くのではなく、静かに泣いていました。
子供ながらにこれは泣くような事ではないと自覚していて、こんなので泣いてる自分が恥ずかしいという気持ちがあったので、母に泣いてるのを気付かれないよう黙って涙を流すだけです。

結局バレて「なんでいつも泣くの?」と言われていましたが。

「なんで」と言われても泣いてる理由がうまく言えなくていつも黙って泣いていたので母は困惑していたと思います(笑)。

しかし決してこの歌が嫌いなわけではなくて、むしろ大好きでした。母によく歌ってほしいとねだった記憶があります。

歌でも映画でも本でも「悲しくて切なくて泣ける、でもそこが好き」って作品ありますよね? 私にとってこの歌はそんな存在でした。

母は「でも歌ったらあんた泣くやん」と言いますが、それでも私は歌ってとねだっていました。

実際歌われると案の定泣いてたけど(笑)。

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江戸子守唄の歌詞の意味

子供の頃はとても寂しくて悲しい歌だと思っていたけど、実際は子供を寝かしつけたり土産をもらうだけです。

ねんねんころりよ おころりよ
ぼうやはよい子だ ねんねしな

これは「いい子だからおねんねしようね」ってことですね。
幼い子を寝かしつけています。

ぼうやのお守りはどこへ行った
あの山こえて 里へ行った

幼い頃、この「お守り」がよく理解できてませんでしたが、大きくなってから考えてみるとどうやらこの「お守り」とは、奉公人のようです。

昔は貧しい家に生まれた子供は裕福な家へと住み込みで奉公に出され、女の子は子守りなどをしていたのです。

お盆と正月の年2回だけ実家へ帰ることが許されるらしく(藪入り)、この歌のお守りはちょうど実家へ帰っていて、代わりに親(?)が子の面倒を見ながら歌っている、という話なのでしょう。

そういう背景を知るとやっぱりちょっと切ない歌かも…?

里のみやげに 何もろうた
でんでん太鼓に笙の笛

お守りが2つの土産を持って実家から戻ってきました。

でんでん太鼓は知ってる人が多いと思います。

持ち手がある小さな太鼓の横に紐がついていて、その先に玉が結びつけてあります。回転させると玉が太鼓に当たって音が鳴ります。
昔は子供をあやす時の定番アイテムでした。

そういえば私が小さい頃、家にでんでん太鼓がありました。もしかして私もあれであやしてもらってたのだろうか?

笙の笛は、雅楽に用いる楽器らしいのだが子供への土産としては不自然なので別物っぽい?
下記のサイトで詳しく書いている方がいらっしゃったのでリンクを載せておきます。

久しぶりに懐かしい子守唄を聴く

この記事を書く前、久しぶりに子守唄を聴いてみました。

さすがに今は泣かないだろう
と思っていたら、やはり「ぼうやのお守りはどこへ行った」の辺りから涙が出そうに……。

どうやらこの歌を聴くと泣いてしまうというのが今も染みついたままのようです。

幼い頃の記憶、優しい母の記憶も甦ってきて、更に涙腺が刺激される…。

というわけで涙ぐみながらこの記事を書きました(笑)。

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