映画『キツツキと雨』感想(ネタバレ有り)/無骨な木こりと気弱な映画監督の交流と成長

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キツツキと雨

【ジャンル】ドラマ、コメディ
【製作国】日本
【公開日】2012年2月11日
【上映時間】129分
【監督】沖田修一
【出演者】役所広司、小栗旬、高良健吾、臼田あさ美、古舘寛治、伊武雅刀、山崎努、他

概要

山村で暮らす無骨な木こりと、映画の撮影にやってきた気弱な新人映画監督の交流を描いた作品。
キャッチコピーは『雨でも… きっと晴れるさ。』

第24回東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞、第8回ドバイ国際映画祭では、最優秀脚本賞と最優秀編集賞。主演の役所広司が最優秀男優賞を受賞している。

あらすじ

山村で林業を営む岸克彦(役所広司)は、妻に先立たれ無職の息子・浩一(高良健吾)と二人で暮らしていた。
しかし働かずダラダラと過ごしている息子とは喧嘩になる事がしばしば。
妻の三回忌を間近に控えたある日、ゾンビ映画の撮影隊と出会い、ひょんな事から映画撮影の手伝いをする事になってしまう。
25歳の新人映画監督・田辺幸一(小栗旬)の気弱な態度に苛立つ克彦だったが…。

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感想 ※ネタバレあり

素敵な作品でした。
気弱な新人映画監督が一人の木こりと出会い、お互い影響を与え合って成長していきます。

 

物語は役所広司演じる木こりの岸克彦が木を切ってる所から始まります。
その途中、「映画の撮影をしてるので少しの間静かにしてほしい」と声をかけられます。
このとき克彦がよくわかってない様子で何度も「はい?」と聞き返すのが笑えた。

 

克彦は不器用で頑固な職人気質なんだけど、どこか可愛い所のあるおじさんです。
ひょんな事から映画のエキストラとして撮影に参加する事になり、最初は嫌がるんだけど仕事仲間におだてられてノリノリになっていきます。
この人のキャラ好きだなあ。

対する新人映画監督の田辺幸一(小栗旬)。
監督なのに自信なさげでスタッフや役者にも意見を言えない気弱な性格。
助監督が働いているのに幸一は何をすればいいかわからずぼんやりしているばかりで克彦に怒られてしまいます。
ついに東京へ逃げ帰ろうとし、助監督達に連れ戻される始末。

なんだか相性が悪そうな二人だったのですが、途中から変わっていきます。

 

幸一が書いたゾンビ映画の脚本を読んだ克彦は涙を流します。
このゾンビ映画、正直B級映画っぽい内容なのですが、克彦は本気で感動しました。
そして克彦は他の村人達にもエキストラとして参加するよう呼びかけます。そのおかげで沢山の人々が撮影に参加。
村全体が一丸となって映画作りに協力し、幸一も嬉しそうです。

自信がなかった幸一でしたが、自分の映画を称賛して積極的に協力してくれる克彦にだんだん心を開き、自信をつけていきます。
ベテラン大物俳優相手にも意見を言えるようになり、気に入られるほどに成長。

克彦のほうも幸一に影響を受け、息子との関係が変わっていきます。

 

まとめ

克彦と幸一が打ち解けていく様子、弱気な幸一が自信をつけて監督として成長していったり村が一丸となって撮影に協力する展開、どれも微笑ましくて好きです。
克彦と息子・浩一の親子関係にも注目。

最後の撮影からクランクアップへの流れ、それぞれの日常に戻るラストシーンが素敵。

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